論文提出後、ロンドンで過ごした1ヶ月。美術館に行ったり、公園でぼんやりしたり、お菓子を焼いたり、ショッピングに行ったり、ミュージカル観たり。自由気ままな生活を満喫しつつも、先の見えない日々の不安に押しつぶされそうになり、ビザの規制が厳しいイギリスに別れを告げ、10月上旬には仕事を探して足早に日本に帰国した。
成田に到着後、携帯電話もスーツもないまま、勢いとタイミングに身を任せ都内の面接をいくつかまわった。そしてご縁あり、11月から東京にある美術オークションハウスで働くことになった。
ジェットコースターみたいなスピードでトントン拍子に学生から社会人になることに。広島への帰省もつかの間、再び上京し、家探しと引っ越しをほぼ1数週間で終わらせた。が、さすがのジェットコースターライドと慣れない職場の緊張感に体がこたえたのか、仕事が始まった初の週末に体を壊した。
まだまともに家具のない部屋で、カーテンのかわりに窓に新聞紙を貼り、段ボールを机に食事をし、おばあちゃんが送ってくれたお布団で、数日間寝た。仕事−帰宅−寝るの日々を2週間くらい続けて、やっと体力が戻ってきた。
急な環境の変化に取り残されたわたしの心身。夜、パソコンを開けて遠くにいる大切な人の顔や数えきれない思い出の写真をぱらぱら。体は確実に「今」にありながら、心は「過去」に寄り添ってる気がする。無理矢理引き離さなくても、マイペースに順応していけばいいかな。
場所を移動する。行き先は自分で選べるけど、そこでどんな出会いが待ち構えているかは、誰にも分からない。Life is like a box of chocolate・・・この前久々に段ボールのテーブルにパソコンをのっけてForest Gumpを観てたらこの名フレーズが出てきた。「人生はチョコレートボックスみたいなもの。開けてみるまで中に何が入っているか分からない。」今、トーキョーであたらしいチョコレートを口に入れた。前のチョコの甘ーい後味を噛み締めつつ、新たなスウィート&ビターが始まる予感。


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